細胞伸展培養装置
細胞伸展培養装置は、細胞に伸展方向の刺激を継続して与えながら培養することで、身体内の状態を再現しながら細胞を培養できる装置です。
細胞伸展培養装置を用いることで、細胞に伸展刺激が加わっている際の細胞の動きを観察することができます。他にも、細胞に伸展刺激を与えるサンプルと刺激を与えないサンプルを比較できたり、タンパク質発現が観察できる、伸展刺激を与えることで細胞が成熟する、などのメリットがあります。
細胞伸展培養装置は様々な細胞に応用できます。主に用いられる細胞としては、心筋細胞、ips細胞、平滑筋細胞、骨格筋細胞、血管前駆細胞、血管内皮細胞、幹細胞、脂肪、上皮細胞、線維芽細胞、軟骨細胞、骨芽細胞、などの各種細胞の研究や、再生医療に関する研究に使えます。
オレンジサイエンスは世界中の研究機器を取り扱う研究機器商社です。細胞伸展培養装置ではメカノカルチャーシリーズやC-Stretchなどの機器の取り扱いがございます。
研究用途や目的にあわせて様々なタイプの装置が用意されており、培養細胞の伸展刺激や圧縮刺激に対応しています。
メカノカルチャーシリーズは、お使いのパソコンと接続することによって、培養細胞の伸展プロトコル・圧縮プロトコルを自由自在に設定でき、ストレッチパターンや圧縮パターンを設定した後はパソコンから切り離しインキュベーターの中に入れて細胞観察ができ、細胞の挙動を捉えることができます。
すべての製品がコンパクトな形状でデザインされており、取り扱いも簡単です。伸展パターンや圧縮パターンも各フェーズ毎に秒単位で柔軟に設定できます。研究者によって開発されたため、研究ニーズに合わせた細やかな設計がなされており、日本人スタッフによるサポート体制も整っております。メカノカルチャーシリーズの培養細胞伸展システムによって細胞研究を一歩先に進めることができます。
各装置品のボタンをクリックすれば特徴やスペック、使用例などをご覧いただけます。
MCB1 - 360度(均等二軸)細胞伸展培養装置
MCB1は3層の特殊な構造により、360度全方向均等にステージを伸展することが可能な細胞伸展装置です。
35㎜のステージの周囲には24本の針があり、そこにメンブレン、スキャフォールド、細胞組織などを固定することもでき、様々なタイプのサンプル・細胞に活用できます。また固定されたシリコンなどの薄い膜上に播種した細胞を伸展培養することもできます。
MCB1の特徴
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20%までの二軸ストレッチ
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シリコン膜、脱細胞組織、ハイドロゲル、エレクトロスピン材料など幅広い材料に対応
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PCに依存しない操作性
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ユーザーフレンドリーなソフトウェアで、引張、ホールド、リカバーを秒数単位で設定、周期的、断続的な刺激プロトコルを指定可能
MCT6 - シートマテリアル1軸細胞伸展培養装置
MCT6は、最大幅10㎜、長さ5~55㎜のシート状のマテリアルをグリップで固定し、最大25㎜(装置許容範囲最大80㎜)まで伸展しながら培養することが可能です。
最大、250N、5Hzの刺激が可能で、プレートがセットされていないため、材料を選んでストレッチすることができ、シート状のマテリアルの他、ファイバー、ハイドロゲル、脱細胞などにも使用頂けます。
プレートの開発や足場・培養材料、スキャフォールドの開発などにも活用できます。
MCT6の特徴
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グリップ幅80mmまでの一軸ストレッチ
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シリコン膜、脱細胞組織、ハイドロゲル、エレクトロスピン材料など幅広い材料に対応
PCに依存しない操作性 -
ユーザーフレンドリーなソフトウェアで、引張、ホールド、リカバーを秒数単位で設定、周期的、断続的な刺激プロトコルを指定可能