海外論文紹介
肺線維症の治療における WNT/β-カテニン調節の可能性
emka TECHNOLOGIES社 製品使用
Patel, M., Post, Y., Hill, N. et al.
Respir Res 25, 153 (2024). https://doi.org/10.1186/s12931-024-02786-2
「広範囲のFZD特異性を持つWNT模倣物は、線維症を減少させ、肺損傷モデルの機能を改善する」
Fig. 4 (※一部分のみ表示)From: A WNT mimetic with broad spectrum FZD-specificity decreases fibrosis and improves function in a pulmonary damage model
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hWNT/β-カテニンシグナル伝達は、肺の発達と成体肺幹細胞の維持に重要な役割を果たしていますが、その調節不全は肺線維症と関連しています。最近の研究により、シグナル伝達経路の調節による、潜在的な治療手段が明らかになりました。
この研究では、肺線維症の急性ブレオマイシンマウスモデルにおけるWNT経路調節の影響を調査し、複数のFZD受容体を標的とする広域スペクトルWNT模倣物が、ブレオマイシン二重投与マウスモデルにおいて、肺機能を改善しながら、肺の炎症と線維症を軽減することが明らかになりました。
さらに、模倣物は肺胞オルガノイドを拡張し、組織修復におけるその可能性を示しました。
実験ではemka社製品が用いられ、vivoFlowで呼吸パラメーターを評価し、flexiVentで吸気容量(IC)、エラスタンス、コンプライアンスを測定しました。
<製品紹介>
flexiVent(フレキシベント)
呼吸及び肺機能解析装置
<特長>
・様々な動物の気道から肺の状態の変化を精密に解析
・flexiWareソフトウェアによる装置の制御・解析
・FOT(Forced Oscillation Technique・強制振動法)による中枢気道と末梢肺の解析
・動物のサイズに合わせた6種類のモジュール
・換気量モードと圧モードの2種類による肺圧の負荷調整
<製品紹介>
vivoFlow(ビボフロー)
非侵襲 マウス・ラット用
無拘束呼吸機能解析装置
<取得可能パラメーターの一部>
・Tidal Volume
・Minute Volume
・Frequency of breathing
・Inspiratory Time
・Expiratory Time
・Peak Inspiratory Flow
・Peak Expiratory Flow
<オプション>
・アプネア(無呼吸)検出
・せき、くしゃみ解析
・エアロゾルでの霧化薬液暴露
・同期ビデオ撮影
・スイベル用タワー取り付け可能
(薬液のIV投与や還流のため)
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