STREX社 伸展刺激装置
京都大学 分子腫瘍学 佐井和人先生


京都大学 分子腫瘍学 佐井和人先生に、STREX社 伸展刺激装置をご採用頂いております。
ご研究内容や装置の活用方法、使用実績について伺いました。
1. どのような研究をされてますか?
発がん超初期において、遺伝子変異を獲得した前がん細胞と、その周囲の正常細胞との間に見られ
る細胞間相互作用の研究をしています。
特に、前がん細胞が正常細胞により認識・排除される「細胞競合」という現象が、どのようなメカ
ニズムで起きているのか調べています。
論文 Published:21 May 2026
Filamin–ETV4/5 acts as mechanosensor–mechanotransducer axis that drives cell
competition-mediated elimination of transformed cells
2. どのような問題に直面しましたか?(もしくは何にお困りでしたか?)
細胞競合において、正常細胞がどのように前がん細胞を認識しているかは長年の謎でした。
最近の研究から、細胞間で物理刺激を介してシグナルが伝わり、それが前がん細胞の認識や排除に重要である可能性が分かってきました。
この可能性を詳細に検討するため、細胞に直接物理的刺激を加えるための装置を探していました。
3. どのようにしてこの装置をお知りになりましたか?
細胞にストレッチングなどの物理刺激を与えるための装置を探していたところ、論文の使用実績な
どから、ストレックス社の伸展刺激装置を見つけました。
2022年のセルレポートの論文
4. この装置を使うことにより、どのような問題が解決されましたか?
細胞に対して、伸展率の調整が可能で、かつ再現性の高いストレッチングをかける事ができ、安定
したデータを得る事ができました。
自作の装置だと、その点の調整が難しく、再現性・定量性においてやや難があります。
5. 最終的に、選定に決め手は何でしたか?
使用実績と操作の簡便性、物理刺激の安定性・再現性の高さから選択しました。
オレンジサイエンスについて
私たちは、ライフサイエンスの中でも
細胞生物学分野に関する研究機器に特化して
販売およびサポートをしています。
多種多様な装置を取り扱うのではなく、装置とその用途について深い知識を持ち、ユーザの皆様の研究をよりよく理解することを心掛けています。研究者の皆様への技術サポートを通じて、ライフサイエンスの発展に貢献することを目指す会社です。
この分野の装置は、日本が常に一番というわけではありません。日本では国内メーカーの製品が好まれていますが、おそらくアフターサービスの良さが大きな要因だと考えられます。欧米で、より顕著な発展を見せている研究機器を国内メーカーと同じレベルのサポート体制でお使いいただければ、皆様の研究をさらに効率化することができるはずです。
オレンジサイエンスのスタッフは日本で研究する皆様の研究の効率化を実現するために、アメリカとヨーロッパから研究に有用な製品の情報を収集し横浜オフィスに集めています。横浜のスタッフは、各地のメーカーを訪れて技術力を向上させています。皆様の御研究が実を結び、我々が間接的にでも多くの人々のクオリティーオブライフの向上に貢献できることを願っております。


