マイクロスケール圧縮強度測定装置(MicroTester G2・LT)
MicroTesterはサンプルを押し込む細いワイヤーが取り付けられた力覚センサーにより、微小な変化を検知することによりサンプルへの負荷が測定でき、またチャンバー前方に取り付けられた高解像度カメラにより、サンプルの変位の画像解析も可能です。
測定画面動画
実際の測定の動画です。サンプルをビームに取り付けられたプレートで、20秒間に100µm圧縮している様子です。画面中央には、チャンバーを正面から見たカメラの映像、画面右には、Force/Time、Displacement/Time、Force/Displacementのトレースがリアルタイムで確認できます。
製品モデル
また、ユーザー様のニーズに合わせ、ハイエンドモデルのG2に加え、簡易版のLTモデルがリリースされました。
LT モデル
G2 モデル
ビーム
ビームはタングステンで出来ており、径0.07~1.57㎜の中から選べます。ビームの径により、測定できる力が変わってきますので、ビームの選定は下記の表を参考にして下さい。
測定例(サンプル)
プレートでの圧縮
300µm hydrogel microsphere (30KPa)
Peak Force: 20mN
プレートでの圧縮
2mm diameter hydrogel cylinder (12KPa) Peak Force: 20mN
Bend-Induced Tension
spider silk Peak Force: 2mN
ワイヤーでの繊維押込み
20µm thick by 4mm wide foil strip (70MPa) Peak Force: 3mN
球状での押込み試験
1.5mm diameter indenter into hydrogel (2KPa) Peak Force: 12mN
Puncture-Attached Tension
3.5mm wide by 1.5mm thick hydrogel (0.5KPa) Peak Force: 1.4mN
国内実績
マイクロキャリア弾性測定
株式会社クラレ様ご提供
新製品のマイクロキャリアの弾性測定に、CellScaleの MicroTesterを採用頂きました!
約0.4mm径のビームに取り付けたプレートで、100~200µm径のマイクロキャリアを押し込み、弾性を測定されました。
iPS心筋チューブを測定
CellFiber社様ご提供
200µm径のチューブを0.4㎜径のワイヤーで押し込み、通常Compress, Hold, Recoverの流れで測定しますが、この場合はHoldのフェーズを長く設定し、心筋チューブが自発収縮する際にワイヤーを押し返す力を測定されました。
ヒト線維芽細胞100%で作成した
細胞ブロック(厚さ0.5~1.4㎜)を測定
Tissue By Net社提供
Tissue By Net社では、簡単に3D 培養ができるキットを販売しております。ご興味のある方は下記リンクからご確認ください。
動画
ハイドロゲル微小球・圧縮試験デモンストレーション
この動画では、mm以下サイズのハイドロゲル微小球の平行平板圧縮試験を実施するための試験手順を示します。
マイクロスケールのバイオマテリアル試験
この動画では、CellScaleのMicroTester試験システムを使ってどのようなマイクロスケールのメカニカル試験ができるかを、具体的な例を示しながらご紹介します。 試験にはハイドロゲル微小球、クモの糸、人間の髪の毛などが含まれます。
ケント州立大学での筋組織構築テスト
組織工学とin vitro食肉研究のための3D筋肉コンストラクトの培養についてインタビュー動画
ソフトジェルの機械的試験
この動画では、円柱試験片圧縮試験、球状試験片圧縮試験、押込み試験を用いた寒天ゲルの試験について説明します。 3つの方法とも、20g/Lの寒天ゲルの弾性率が12kPaになることを示しています。
MicroTester - カスタマーレビュー
ジャスティン・リュー博士 - Justin Liu, PHD Candidate
カリフォルニア大学サンディエゴ校 - Shaochen Chen Lab, University of California San Diego
組織工学アプリケーションのためのソフトハイドロゲルのマイクロ/ナノスケールの3Dプリントに焦点を当てています。MicroTester は、他の方法では正確に測定することが難しいサンプルを、正確に測定することができるユニークな装置です。提供されるソフトウェアは使いやすく、ラボの多様なニーズに柔軟に対応します。
レアンダ・バプティスタ教授 - Prof. Leandra S. Baptista
リオデジャネイロ大学 - Federal University of Rio de Janeiro
Delivery of Human Adipose Stem Cells Spheroids into Lockyballs.
MicroTester は、多機能な光学システムと、機械特性試験により、細胞スフェロイドの測定を可能にするユニークな装置です。また、CellScaleのカスタマーサポートにも大変満足しています。
ローラン・フィン博士 - Lauren Flynn, Ph.D., P.Eng
ウエスタン大学 - Western University
CellScale 社の装置(MicroTester, UniVertなど)は、私たちの研究を大きく前進させ、さまざまな人工バイオフレームの特性を生理的条件下で正確に測定することを可能にしました。このシステムは堅牢で使いやすく、測定できる生体材料や組織の種類に柔軟性があります。また、様々なサポートや、質問にも常に迅速に対応してくれます。
Publication
医療用極小フレキシブルチューブ構造の高速3Dプリント
研究チームは、生物医学で一般的に使用される種類の材料から、小さくて柔軟なチューブを3Dプリントするための高速で汎用性の高い方法を開発しました。これらの小さな構造は、耳の蝸牛や腎臓のフィルターシステムのような身体部分の特性を模倣することができ、「臓器オンチップ」技術に使用するために迅速かつ正確に作成することができます。
色変化する導電性ゲルを用いて「ハート・オン・ア・チップ」を作り、可視化と薬物検査を容易化
研究者たちは、マイクロスケールで人間の心臓を模倣し、動きによって色が変化する特殊な導電性ゲルを作成しました。この "ハート・オン・ア・チップ "は、心臓病の研究や新薬のテストに簡略化された視覚的に直感的な方法を提供し、医学研究や治療に新たな道を開く可能性があります。論文詳細
翼状片のより良い理解と治療のための多層眼モデルの3Dプリント
研究者たちは3Dプリンティングを使って、翼状片と呼ばれる一般的な眼疾患の複雑なモデルを作成しました。様々な種類の細胞を含み、疾患環境を模倣したこのモデルは、疾患の理解を深め、個別化治療や薬剤試験に新たな道を開く助けとなるでしょう。論文詳細
機能的に異なる間葉系間質細胞スフェロイドを作るための微小環境の調整
科学者たちは、間葉系間質細胞として知られる特定の細胞の環境をカスタマイズし、創傷治癒や組織再生に特に効果的なさまざまな種類の細胞クラスターを作ろうとしています。これらの強化された細胞クラスターは、血管形成を促進し、細胞の生存率を高めることが判明しており、細胞ベースの治療法に新しい、より効果的なアプローチを提供する可能性があります。論文詳細
貝とコラーゲンから作られた食用ゲル粒子を使い、実験室で肉を育てる
この研究では、貝類とコラーゲンから作られ、様々な動物細胞の急速な成長をサポートすることができる小さな食用粒子を用いて、実験室で作られた肉を成長させる新しい方法を紹介しています。これらの粒子は、最終的な食肉製品に含まれ、コストを削減し、栄養価、食感、外観を向上させる可能性があります。論文詳細
in vivoでの異種移植腫瘍の性質と一致させるための共培養前立腺癌組織モデルの構築
オーバーン大学の研究者らは、異種移植腫瘍組織標本との直接比較試験から得られた特性を持つ、3D操作前立腺癌組織モデルを開発しました。
最近発表された研究では、マウスに腫瘍異種移植片を樹立し、摘出、1mm厚の切片にスライスし、3mmの生検パンチで芯を取りました。腫瘍内の位置(コア、中点、周辺)が記録されました。in vitroのコンパニオンワークでは、がん細胞と線維芽細胞の混合物を紡糸して細胞ペレットにし、これをポリマー前駆体中に懸濁させ、この溶液を直径3mm、高さ1mmの円柱状の組織に成形し、この構築物を決められた期間培養しました。これらの組織の硬さは、細胞播種密度、マトリックス組成、培養時間を変えることで制御しました。
研究チームは現在、このin vitroツールを疾患モデリングや薬剤開発研究に利用する予定です。
研究チームはCellScale MicroTester G2を用いて、異種移植組織とin vitro試料の硬さを測定しました。論文詳細
デモについて
MicroTesterは無料にてデモが可能です。実際の実験環境や使用環境でお試しいただき、MicroTesterの機能や性能、使いやすさ、製品の大きさ等を事前にご確認いただけます。デモ可能な機種や貸出期間等につきましてはお問い合わせください。