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C-Pace ケーススタディ
東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 高橋 宏信先生

東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 高橋 宏信先生

IonOptix社のC-Pace(心筋細胞・骨格筋細胞 電気刺激培養システム)を採用頂いております東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 高橋 宏信先生にご研究について伺いました。

1. どのような研究をされてますか?

ヒト骨格筋細胞を使った、組織工学の研究です。

成形した組織モデルを、再生医療用途(移植して治す)、創薬開発用途(薬効効果確認)に使用していくため、より生体に近い状態にする研究をしております。

2. どのような問題に直面しましたか?(もしくは何にお困りでしたか?)

組織を成形するプロトコルは確立しつつあったのですが、成形した組織が生体に近いものなのかどうかの判断基準が確立できずにおりました。そこで、組織の収縮(筋力)に着目し、手作りの装置による電気刺激により、組織が収縮することが確認できましたが、電気刺激の標準化が課題となっておりました。

3. どのようにしてこの装置をお知りになりましたか?

手持ちの装置では、誰でも同じ条件で使用することが難しく、新たに設計するにしても電気系は専門外だったため、Webで検索したところ、すでに実績があるIonOptix社のC-Paceが見つかったので、それを試すことにしました。

4. この装置を使うことにより、どのような問題が解決されましたか?

簡単な設定で、同じ条件で電気刺激をすることができるようになったので、成熟した組織の機能性評価(合否判定)が容易になりました。

5. 選定の際に、何か懸念点、躊躇した点はございましたか?

手持ちの装置に比べ、C-Paceの方ができる機能が少なかったが、結局は、細胞の電気刺激に特化した必要最低限の設定だけで済むC-Paceの方が使い勝手が良かった。

6. 最終的に、選定の決め手は何でしたか?

設定項目を細胞の電気刺激に特化した必要最低限におさえているため、電気的専門家で無くても簡単にプロトコルの設定ができ、メンテナンスも楽だったから。

*使用実績

・Engineered Human Contractile Myofiber Sheets as a Platform for Studies of Skeletal Muscle Physiology

・Contraction Control of Aligned Myofiber Sheet Tissue by Parallel Oriented Induced Pluripotent Stem Cell-Derived Neurons

・Harvest of quality-controlled bovine myogenic cells and biomimetic bovine muscle tissue engineering for sustainable meat production

<使用装置紹介>
心筋細胞・骨格筋細胞 電気刺激培養システム
シーペース・システム(C-Pace EM)

 シーペース・システム(C-Pace EM)は、汎用培養ディッシュに適合したカーボン電極(C-Dish)により、本体(C-Pace EM)で予め設定したプロトコルで、電気刺激を与えながら細胞の培養ができるシステムです。

 本体には1枚の電源ボードが内蔵されておりますが、最大で8枚の電源ボードを増設することが可能で、1電源ボード毎(1ディッシュ毎)に異なるプロトコルで細胞への電気刺激が可能です。

オレンジサイエンスについて

私たちは、ライフサイエンスの中でも

細胞生物学分野に関する研究機器に特化して

販売およびサポートをしています。

多種多様な装置を取り扱うのではなく、装置とその用途について深い知識を持ち、ユーザの皆様の研究をよりよく理解することを心掛けています。研究者の皆様への技術サポートを通じて、ライフサイエンスの発展に貢献することを目指す会社です。

 

この分野の装置は、日本が常に一番というわけではありません。日本では国内メーカーの製品が好まれていますが、おそらくアフターサービスの良さが大きな要因だと考えられます。欧米で、より顕著な発展を見せている研究機器を国内メーカーと同じレベルのサポート体制でお使いいただければ、皆様の研究をさらに効率化することができるはずです。

 

オレンジサイエンスのスタッフは日本で研究する皆様の研究の効率化を実現するために、アメリカとヨーロッパから研究に有用な製品の情報を収集し横浜オフィスに集めています。横浜のスタッフは、各地のメーカーを訪れて技術力を向上させています。皆様の御研究が実を結び、我々が間接的にでも多くの人々のクオリティーオブライフの向上に貢献できることを願っております。

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