iPS心筋細胞モノレイヤーの「挙動」を測定
- Orange Science
- 8月5日
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CytoMotion system
iPS心筋細胞モノレイヤー「挙動」測定システム
使用論文紹介
RNA結合タンパク質SAMD4AはFGF2を標的として
ヒト胚性幹細胞からの心筋細胞系譜特異性を制御する
「Stem Cell Research & Therapy」に掲載されたこの最新論文は、RNA 結合タンパク質 SAMD4A が心筋細胞の分化を決定する上で果たす役割について記述しており、同時に先天性心疾患の病因における SAMD4A の役割の可能性を示唆している。
著者らは、SAMD4A の shRNA ノックダウンが、特に FGF2 と PI3K/ACT/mTOR シグナル伝達経路のダウンレギュレーションを介したトランスクリプトームの変化を通じて、hESC の増殖と心筋細胞の分化を阻害することを報告している。
SAMD4A をノックダウンすると、収縮機能とカルシウムハンドリングに関連するタンパク質の発現がダウンレギュレートされ、IonOptix 社 CytoMotion システムによるデータ取得によって示されるように、ノックダウンによって収縮機能が損なわれた。
一方、SAMD4A を過剰発現させると、自発拍動数が増加し、収縮機能とカルシウム処理に関連する同じタンパク質の発現が上昇することが確認された。
CytoMotion system
iPS心筋細胞モノレイヤー「挙動」測定システム

リアルタイムで、高速カメラで捉えた細胞の下記の挙動をデータ化することが可能です。別売りのMyoCyteシステムにアドオンすることにより、カルシウムの測定も可能です。
最大収縮速度
最大収縮速度までの時間
収縮時間(パーセントピークまでの時間)
最大弛緩速度
最大弛緩速度までの時間
弛緩/伸張時間(ベースラインの割合までの時間)
拍動頻度とその変化(別売りのCytoSolverソフトによる解析が必要です)
オレンジサイエンスでは、その他にも様々な装置を取り扱っております。




