凍結不要で低ダメージの新型ビブラトーム
Precisionary社 Compresstome
~クライオスタットの課題~
従来のクライオスタットには、次のような問題があります。
-
組織の凍結・保護に一晩以上の前処理が必要
-
氷晶アーティファクトによる組織変形
-
大型で高価、維持費も高い
-
冷却環境や熟練技術が必須
-
凍結試料にしか対応できない
これらは、研究スピードやデータ品質を大きく制限してきました。
これまで、組織切片作製といえばクライオスタットしか選択肢がありませんでした。
しかし、クライオスタットは高価で操作が難しく、凍結操作による組織損傷も避けられません。
Precisionary社のCompresstome®(コンプレストーム)ビブラトームは、
こうした課題を一挙に解決する切片作製スライサーです。
比較表 ― クライオスタット & コンプレストーム

組織切片作製 Precisionary社 Compresstome

コンプレストーム(Compresstome)は、組織切片作製において従来のクライオスタットや
ビブラトームよりも高品質・高効率・低損傷なスライス作製を実現する装置です。
以下のような用途で幅広く活用されています。
1. 組織構造を保った高精度スライス作製
コンプレストームは、特許技術を採用し、組織をシリコン製チューブで
やさしく保持しながら切断でき、切片の歪みや裂けを防ぎます。
主な効果:
組織構造の変形・破壊を最小限に抑制
厚み4〜1000µmまで自由に調整可能
均一で滑らかな断面を持つ高品質な切片が得られる
特に、脳・心臓・肝臓・腫瘍組織など、繊細で軟らかい試料の切片作製に適しています。
2. 生体スライスを用いた機能解析・薬理試験
コンプレストームは、組織を凍結せずに生体のままスライスできるため、
従来のクライオスタットでは不可能だった生理学的機能の保持が可能です。
活用例
神経活動の電気生理学解析(パッチクランプ、フィールド記録など)
カルシウムイメージングや蛍光ライブ観察
腫瘍スライスを用いた抗がん剤応答試験(ex vivo)
→ 生きた状態での薬効評価や神経機能解析を行える点が大きな強みです。
3. 組織透明化・3Dイメージングへの応用
コンプレストームは厚く安定した切片を作れるため、
組織透明化(Clearing)やホールマウント染色など、3D構造解析にも最適です。
具体的な応用分野
CLARITY、CUBIC、iDISCO などの透明化法
共焦点顕微鏡・ライトシート顕微鏡での立体観察
臓器全体の細胞分布解析や神経回路の可視化
→ クライオスタットでは薄すぎて困難な立体的解析が可能になります。
4. 長期スライス培養への応用
切断時の損傷が少ないため、長期の臓器スライス培養
(Organotypic Slice Culture)にも活用されています。
特徴
数日〜数週間の培養に耐える健康なスライス
iPS細胞・ES細胞由来組織の培養にも対応
再生医療・創薬研究への応用が拡大中
→ スライス状態での細胞動態や遺伝子発現変化の追跡が可能です。
5. 作業効率とメンテナンス性の高さ
室温下で操作可能(冷却装置不要)
凍結・解凍工程が不要で作業スピードが向上
清掃・保守が容易で、初心者でも扱いやすい
導入面の利点
卓上サイズ(約6kg)で研究室内設置が容易
最大5年間保証と技術サポート付き(Precisionary社)

Precisionary社のコンプレストーム(Compresstome)は、独自の圧縮補助スライス技術により、
従来のクライオスタットやビブラトームでは実現できなかった
高品質な組織切片の作製を可能にした革新的な装置です。
凍結を必要とせず、組織をやさしく保持しながら切断することで、
歪みや損傷を最小限に抑え、均一で滑らかな断面を得ることができます。
生体組織、固定組織、凍結組織に幅広く対応し、神経科学、腫瘍研究、薬理学、組織透明化など、
多様な研究分野で活用されています。
コンプレストームは卓上設計で設置が容易、冷却設備を必要としないため、
クライオスタットと比較して導入・運用コストを大幅に削減できます。
操作性にも優れ、短時間のトレーニングで高精度な切片作製が可能です。
充実した技術サポートと長期保証により、研究現場での信頼性と再現性を確保します。
高品質な組織切片を効率的かつ経済的に作製するなら、
Precisionary社のコンプレストームが最適な選択です。
オレンジサイエンスについて
私たちは、ライフサイエンスの中でも
細胞生物学分野に関する研究機器に特化して
販売およびサポートをしています。
多種多様な装置を取り扱うのではなく、装置とその用途について深い知識を持ち、ユーザの皆様の研究をよりよく理解することを心掛けています。研究者の皆様への技術サポートを通じて、ライフサイエンスの発展に貢献することを目指す会社です。
この分野の装置は、日本が常に一番というわけではありません。日本では国内メーカーの製品が好まれていますが、おそらくアフターサービスの良さが大きな要因だと考えられます。欧米で、より顕著な発展を見せている研究機器を国内メーカーと同じレベルのサポート体制でお使いいただければ、皆様の研究をさらに効率化することができるはずです。
オレンジサイエンスのスタッフは日本で研究する皆様の研究の効率化を実現するために、アメリカとヨーロッパから研究に有用な製品の情報を収集し横浜オフィスに集めています。横浜のスタッフは、各地のメーカーを訪れて技術力を向上させています。皆様の御研究が実を結び、我々が間接的にでも多くの人々のクオリティーオブライフの向上に貢献できることを願っております。



