[論文紹介] マウス 換気反応測定 非侵襲・無拘束
- Orange Science
- 8月15日
- 読了時間: 2分
<海外論文紹介>
マウス 非侵襲・無拘束での換気反応測定に
emka TECHNOLOGIES社の
全身プレチスモグラフィーが使用されました
Bremer, P.T., Burke, E.L., Barrett, A.C. et al. Investigation of monoclonal antibody CSX-1004 for fentanyl overdose. Nat Commun 14, 7700 (2023)
「フェンタニル過剰摂取に対するモノクローナル抗体 CSX-1004 の研究」

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図 1 – マウスにおける CSX-1004 の有効性(一部省略しています)
アメリカのオピオイド危機は深刻で、年間7万人超の過剰摂取による死亡を引き起こしています。主な要因は、強力な合成オピオイドであるフェンタニルです。フェンタニルおよび関連類似体に対して優れた親和性を持つ完全ヒトモノクローナル抗体である CSX-1004 に関する画期的な研究をご紹介します。
この研究でCSX-1004は、フェンタニルおよびカルフェンタニルの作用を改善することが、マウスを用いた実験で実証されました。CSX-1004は、標準的なオピオイド過剰摂取拮抗薬であるナロキソンよりも、効果的に呼吸抑制を改善させることがわかりました(図1)。特に、治療が困難なことで知られるカルフェンタニル過剰摂取症例において、その効果が顕著でした。
実験ではemka TECHNOLOGIES社の無拘束の全身プレチスモグラフィー、呼吸機能解析装置を用い、マウスやリスザルの呼吸頻度、分時換気量、一回換気量、など換気パラメーターの評価を行いました。
<製品紹介>
emka TECHNOLOGIES社
vivoFlow(呼吸機能解析装置)
<取得可能パラメーターの一部>
・Tidal Volume
・Minute Volume
・Frequency of breathing
・Inspiratory Time
・Expiratory Time
・Peak Inspiratory Flow
・Peak Expiratory Flow
<オプション>
・アプネア(無呼吸)検出
・せき、くしゃみ検出
・霧化薬液暴露
・混合ガス暴露
・同期ビデオ撮影

マウスの出し入れが簡単なデザインです

ラット用もございます