IonOptix C-Pace ケーススタディ
大阪工業大学 工学部 総合人間学系教室〔健康体育〕 中村友浩 先生
1. どのような研究をされてますか?
骨格筋細胞の3D培養系の開発と強化 動物代替で生体外にて筋肥大・萎縮、機能性食品の評価などに使用できる骨格筋モデルを開発している。
長期的な培養が可能で成熟度が高く、機能評価が簡便に実施できるマウス由来骨格筋オルガノイド作成に成功し、大阪工業大学独自のモデルとして3次元培養筋OITem (Osaka Institute of Technology:Tissue engineered muscle)と名付けられている。
今後の展望としては、ヒト由来3次元培養筋の構築や、筋肉は本来、運動神経との関係性で機能が成り立つ為、ヒトiPS由来の神経細胞との独自の共培養のプラットフォーム構築を見据えている。
https://www.research.oit.ac.jp/oitid/archive/2022/seeds/seeds/seeds-4788/
2. どのような問題に直面しましたか?(もしくは何にお困りでしたか?)
3D組織を収縮させるには電気刺激が必須だが、電気刺激で筋組織を収縮させる事ができる機械が限られていた。
研究室には自作の電気刺激装置があったが、筋組織がうまく収縮せず、論文投稿の際の信用性においても、自作の装置だと懸念があった。
3. どのようにしてこの装置をお知りになりましたか?
4. この装置を使うことにより、どのような問題が解決されましたか?
自作の装置では収縮しなかった筋組織がC-Paceでは収縮した。
筋細胞への電気刺激においては、ゴールドスタンダードと言えるC-Paceを用いることで、論文の信頼性が高くなる。
5.選定の際に懸念した点、躊躇した点はございましたか?
・価格。研究費の大半を費やしてしまう。
ただし、収縮力の評価ができるようになり、企業との共同研究なども進んだ。
・マルチウェルプレート全てのwellに電気刺激がかかってしまう。一つ一つに電気刺激をかけられるデバイスが欲しい(他のwellの組織にも電気刺激がかかってしまい、収縮力を図る前に疲労してしまう)
※現在はマルチウェルプレートの中の1wellにだけ刺激を与えられる電極も販売中
(1well用、クリップタイプ)


6. 最終的に、選定の決め手は何でしたか?
C-Pace一択(ゴールドスタンダード)だった。
7. 購入後の感想
液晶やノブなど、操作感は古くマニュアルチック。
ただし、自作の物に比べると操作や設定が簡単。C-Dish(電極)との使い方がシンプルで使いやすい。
2Dの細胞とは違い、3D組織の方が配向性、成熟度ともに収縮力評価の対象として有用性が高い。
特にサルコペニアは筋肉の量ではなく、力(機能)での評価が有意義な為、開発した組織を収縮させて、力を測定できるようになって良かった。
オレンジサイエンスについて
私たちはライフサイエンスの中でも、
細胞生物学分野に関する研究機器に特化して、
販売およびサポートをしています。
多種多様な装置を取り扱うのではなく、装置とその用途について深い知識を持ち、ユーザの皆様の研究をよりよく理解することを心掛けています。研究者の皆様への技術サポートを通じて、ライフサイエンスの発展に貢献することを目指す会社です。
この分野の装置は、日本が常に一番というわけではありません。日本では国内メーカーの製品が好まれていますが、おそらくアフターサービスの良さが大きな要因だと考えられます。欧米で、より顕著な発展を見せている研究機器を国内メーカーと同じレベルのサポート体制でお使いいただければ、皆様の研究をさらに効率化することができるはずです。
オレンジサイエンスのスタッフは日本で研究する皆様の研究の効率化を実現するために、アメリカとヨーロッパから研究に有用な製品の情報を収集し横浜オフィスに集めています。横浜のスタッフは、各地のメーカーを訪れて技術力を向上させています。皆様の御研究が実を結び、我々が間接的にでも多くの人々のクオリティーオブライフの向上に貢献できることを願っております。



