Binaree 組織透明化試薬+Rapidシステム
- 5 日前
- 読了時間: 8分
透明化速度・蛍光保持・組織形態のバランスを重視した組織透明化ソリューション
Binaree(バイナリー)社の組織透明化試薬およびTissue Clearing Rapidシステムは、3Dイメージング、深部組織観察、ライトシート顕微鏡観察に向けた組織透明化ソリューションです。
一般的な組織透明化法では、透明化に時間がかかる、組織の変形が生じる、蛍光シグナルが低下するなどの課題があります。Binaree社の透明化技術は、より速い透明化処理、組織変形の軽減、蛍光シグナル損失の低減を目指して設計されています。
Tissue Clearing Rapidシステムを使用することで、マウス全脳を約6時間で透明化できます。


組織透明化における主な課題
組織透明化は、脳、臓器、皮膚、発生生物、免疫染色サンプルなどを3次元的に観察するために重要な前処理です。
一方で、透明化法の選択によって、以下のような問題が生じることがあります。
・透明化に数日から数週間を要する
・組織が膨張、収縮、変形する
・蛍光タンパク質や免疫染色シグナルが減弱する
・深部まで十分に透明化できず、ライトシート顕微鏡観察で画像品質が安定しない
・サンプルごとの再現性にばらつきが出る
Binaree社の組織透明化試薬およびRapidシステムは、こうした課題に対して、スピード、蛍光保持、組織形態保持のバランスを重視した選択肢です。
Binaree社 組織透明化ソリューションの特長
1. より速い透明化処理
Binaree Tissue Clearing Rapidは、大量サンプル向けの迅速な組織透明化システムとして紹介されており、ゼブラフィッシュ全脳は約1時間、マウス脳は約6時間、ラット脳は約48時間で透明化できます。
透明化時間を短縮することで、実験全体のリードタイムを抑え、イメージングまでのワークフローを効率化できます。
2. 組織の変形を軽減
組織透明化では、脱水、脂質除去、屈折率調整などの処理によって、組織の膨張・収縮・形態変化が起こる場合があります。
Binaree社の透明化試薬は、細胞構造の保存を重視した設計とされており、深部組織の3D高解像度イメージング向けキットとして活用できます。
3. 蛍光シグナル損失を低減
蛍光タンパク質や免疫染色シグナルを用いたサンプルでは、透明化中の蛍光保持が重要です。
Binaree社のTissue Clearing Kitは、一般的な組織透明化法と比較して、透明化後の蛍光消光が少ないです。
また、CUBIC法と比較して、Binaree製品には蛍光保持を促進する界面活性剤成分が含まれているため、蛍光保持効果の向上が期待できます。さらに、透明化時間が短いため、透明化処理中の蛍光損失を最小限に抑えやすい点も特長です。
※弱い蛍光シグナルは、1〜2ヶ月以内に消失する場合があります。
一般的な組織透明化法との比較
比較項目 | 一般的な透明化法 | Binaree 組織透明化試薬+Rapidシステム |
|---|---|---|
透明化速度 | 数日〜数週間かかる場合がある | Rapidシステム使用時、マウス脳を約6時間で透明化可能 |
組織形態 | 膨張・収縮・変形が課題になる場合がある | 組織変形の軽減を重視 |
蛍光保持 | 処理時間や試薬条件により蛍光低下が起こる場合がある | 蛍光シグナル損失の低減を重視 |
深部観察 | 透明化不足により画像化が難しい場合がある | 3D高解像度イメージングやライトシート顕微鏡観察に適合 |
ワークフロー | 条件検討に時間がかかる場合がある | 試薬+Rapidシステムで処理時間短縮をサポート |
CUBIC法との違い
CUBIC法は、組織透明化に広く用いられている代表的な手法の一つです。一方で、サンプル条件や蛍光シグナルの強さによっては、透明化中または保存中の蛍光低下が課題になる場合があります。
Binaree社の透明化試薬は、蛍光保持を促進する界面活性剤成分を含む点が特長です。これにより、CUBIC法と比較して蛍光保持効果の向上が期待できます。
また、Rapidシステムを併用することで透明化時間を短縮できるため、透明化処理中に起こる蛍光損失を抑えやすい点もメリットです。
ライトシート顕微鏡との組み合わせに適した透明化処理
ライトシート顕微鏡では、サンプル全体が十分に透明化されていることが、画像品質に大きく影響します。
透明化が不十分な場合、励起光や蛍光シグナルが深部まで届きにくくなり、観察画像のコントラスト低下、シグナル減衰、画像化の失敗につながることがあります。
Binaree社の透明化処理済みサンプルは、ライトシート顕微鏡メーカーによるデモンストレーション用途にも適しています。
例えば、Thy-1 TGマウス脳では、約1年間画像化が可能なケースがあります。また、Binaree社からThy-1遺伝子を発現する透明化済みマウス脳を購入し、ライトシート顕微鏡のデモンストレーション時に使用している事例があります。
このように、透明化済みサンプルは、顕微鏡性能の検証、デモンストレーション、アプリケーション開発にも活用できます。
このような研究・用途におすすめです
・ライトシート顕微鏡による3Dイメージング
・マウス脳、ラット脳、ゼブラフィッシュ脳の透明化
・蛍光タンパク質発現サンプルの観察
・免疫染色サンプルの深部観察
・臓器
・組織全体の3次元構造解析
・透明化処理済みサンプルを用いた顕微鏡デモ
・透明化条件検討の時間短縮
・組織変形を抑えた形態観察
Binaree 製品ラインナップ
Tissue Clearing Kit
深部組織の3D高解像度イメージングに適した透明化試薬キットです。専用装置なしで使用でき、シンプルな透明化プロセスと細胞構造の保存性が特長です。

Tissue Clearing Mounting Solution
Binaree Tissue Clearing法に最適化されたマウンティング溶液です。屈折率RI 1.46で、内因性蛍光や免疫標識組織の蛍光保持性に優れます。

Tissue Clearing Rapid
Rapid SolutionとRapid Systemを組み合わせることで、組織透明化を高速化するシステムです。マウス全脳を約6時間で透明化できる点が大きな特長です。


透明化速度と蛍光保持を重視する研究に
Binaree社の組織透明化試薬およびRapidシステムは、一般的な透明化法と比較して、透明化速度、組織形態保持、蛍光シグナル保持のバランスを重視した製品です。
特に、ライトシート顕微鏡を用いた3Dイメージング、脳組織の深部観察、蛍光サンプルの透明化、顕微鏡デモ用サンプルの準備において、有力な選択肢となります。
組織透明化法の選定、サンプル条件の確認、Rapidシステムの導入検討については、オレンジサイエンスまでお問い合わせください。
よくあるご質問(FAQ)
Binaree社の組織透明化試薬は、どのような組織に使用できますか?
脳組織、脊髄、ゼブラフィッシュ、各種臓器、厚切片サンプルなど、さまざまな組織に使用できます。特に、3Dイメージングやライトシート顕微鏡観察向けの透明化に適しています。
Binaree Tissue Clearing Rapidはどの程度高速ですか?
Binaree Tissue Clearing Rapidシステム使用時にゼブラフィッシュ全脳は約1時間、マウス全脳は約6時間、ラット脳は約48時間で透明化が可能です。
一般的な透明化法では数日〜数週間かかるケースもあるため、透明化ワークフローの短縮が期待できます。
一般的な組織透明化法との違いは何ですか?
Binaree社の組織透明化ソリューションは、以下の点を重視しています。
・透明化速度の向上 ・組織変形の軽減 ・蛍光シグナル損失の低減 ・ライトシート顕微鏡観察への適合性 ・深部組織の高解像度3Dイメージング対応
特に、透明化時間を短縮することで、透明化中の蛍光低下を抑えやすい点が特長です。
CUBIC法との違いはありますか?
Binaree社の透明化試薬には、蛍光保持を促進する界面活性剤成分が含まれている点が特長です。
そのため、CUBIC法と比較して蛍光保持効果の向上が期待できます。また、透明化処理時間が短いため、透明化中に起こる蛍光シグナル低下を最小限に抑えやすい点もメリットです。
GFPや蛍光タンパク質のシグナルは保持されますか?
Binaree社の透明化試薬は、蛍光シグナル保持を重視した設計となっています。
Thy-1 TGマウス脳では、約1年間画像化可能なケースもあります。ただし、弱い蛍光シグナルについては、1〜2ヶ月以内に消失する場合があります。
サンプル条件や保存条件によって結果は異なるため、詳細はお問い合わせください。
ライトシート顕微鏡に適していますか?
はい。Binaree社の透明化試薬およびRapidシステムは、ライトシート顕微鏡による3Dイメージング用途に適しています。
透明化が不十分な場合、深部での光散乱やシグナル低下が起こりますが、十分な透明化処理により、高品質な深部観察が期待できます。
ライトシート顕微鏡メーカーでも利用されていますか?
透明化済みThy-1 TGマウス脳をデモ用途として活用している事例があります。
ライトシート顕微鏡のデモンストレーション時に、透明化が不十分なサンプルで画像化が難しい場合、透明化済みサンプルを用いて顕微鏡性能を検証するケースがあります。
Rapidシステムなしでも使用できますか?
はい。Binaree Tissue Clearing Kitは、専用装置なしでも使用可能です。
さらに、Rapidシステムを併用することで、透明化処理の高速化が期待できます。
どのような研究分野で活用されていますか?
以下のような研究・用途で活用されています。
・神経科学
・脳科学
・発生生物学
・がん研究
・免疫染色解析
・オルガノイド研究
・3D組織解析
・ライトシート顕微鏡観察
・深部組織イメージング
組織透明化後のサンプル保存は可能ですか?
はい。透明化後のサンプル保存は可能です。
Binaree社のMounting Solutionは、屈折率調整と蛍光保持を考慮して設計されています。ただし、保存条件や蛍光種類によって保持期間は変動します。
長期保存や観察条件については、事前検討をおすすめします。
オレンジサイエンスで導入相談は可能ですか?
はい。サンプル条件、透明化対象組織、使用顕微鏡、蛍光条件などに応じて、導入相談が可能です。
ライトシート顕微鏡向け透明化、深部組織観察、高速透明化ワークフローなどについても、お気軽にお問い合わせください。




