[論文紹介] 燃焼タバコと電子タバコへの曝露の比較分析
- Orange Science
- 9月12日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前
<論文紹介>
SCIREQ社のシガレットロボット使用

Walter V. Velasco et al.
Neoplasia, Volume 67, 2025
「燃焼タバコと電子タバコの曝露がKRAS変異肺癌の促進に与える影響の比較」
燃焼性タバコの煙(CCS)は発がん性物質として広く知られていますが、電子タバコの蒸気(ECV)の発がん性については未だ十分に調査されていません。
テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのMoghaddam博士らが主導した最近の研究では、KRAS遺伝子変異肺腺がんマウスモデルにおける燃焼性タバコの煙と電子タバコの蒸気への曝露に関する厳密な比較分析が行われました。
結果、電子タバコの蒸気は、試験されたレジメンにおいて燃焼性タバコの煙よりも腫瘍形成能が低いものの、免疫抑制および代謝変化を伴う肺微小環境を依然として促進することが明らかになりました。
電子タバコは無害な代替品ではありません。その免疫調節作用およびマイクロバイオーム破壊作用については、さらなる調査が必要、と結論づけています。
研究では、CCSとECVの暴露にSCIREQ社の自動喫煙ロボットが使用され、再現性と正確な投与量が保証されました。
<SCIREQ社 製品紹介>
inExpose(インエクスポーズ)
鼻部暴露タワー マウス12匹用

四方35㎝と小型で、実験台上やドラフトチャンバー内で使用可能
内部容積が小さく、貴重な化合物の消費も最小限に抑えることができます
<対象動物>
・マウス・ラット・ハムスター など
<様々な暴露源で使用可能>
・エアロゾル・混合ガス
・タバコ煙・電子タバコ煙・ドライパウダー
<inExpose 基本システム>
・ポンプとベースユニット
・制御用 ソフトウエア(flexiWare)
<暴露プラットフォーム>
・エアロゾル・混合ガス・タバコ煙・電子タバコ煙・ドライパウダー
※基本システムに追加して使用
