曲げ試験
曲げ試験とは
曲げ試験とは、サンプルに曲げる力を加え、たわみ、曲げ応力、曲げひずみ、などの数値を測定する機械的試験です。中心からの1点と下方向からの2点でサンプルを曲げる3点曲げ試験や中心からの2点と下方向からの2点でサンプルを曲げる4点曲げ試験などがあります。
曲げ試験は曲げる力を加えることができるモジュールを備えた試験機で実施され、サンプルの機械的特性を数値によって解析します。
英語ではbending testです。

曲げ試験の目的
基本的な機械的特性の試験には引張試験や圧縮試験が用いられますが、サンプルが曲がった際には引張や圧縮を含む複数種類の力がかかります。曲げ試験でサンプルを曲げた際の数値の変動を測定することで、様 々な状況でのサンプルの反応を評価することができます。
曲げ試験はサンプルの強度評価に用いられることが一般的ですが、他にもサンプルの実用性の検証や性能評価、複数サンプルの機械的特性の比較、機械的特性の研究、提供が必要なデータを測定するなど、様々な目的で実施される試験です。
曲げ試験に必要な測定器
曲げ試験の測定に用いられるのは曲げ試験機です。複数の支点でサンプルに圧をかけていき、その際のサンプルの数値や反応を測定します。ロードセルによって力の大きさを電気信号に変え、各種数値を計測します。

曲げ試験関連の測定器
オレンジサイエンスでは、生体サンプルのメカニカルテストを得意とするUniVertや、従来できなかった微粒な組織やマイクロスケールサンプルの強度測定を実現した強度測定装置・微粒子計測器MicroTesterの取り扱いがございます。
曲げ試験で測定されるサンプル
曲げ試験は、金属やセラミック、プラスチック、木材や合金、れんが、骨、人工骨など、様々なサンプルで測定されます。
UniVertによる曲げ試験
セルスケール社のUniVert(ユニバート)は、0.5N~10kNまでのレンジの曲げ試験に対応する曲げ試験の測定機です。
生体サンプルの試験に特化し、工業用の曲げ試験機では実現できないコンパクトさ、試験レンジを実現し、精度の高い試験・解析が可能となりました。
ソフトウェアによる解析、画像分析、リアルタイムモニタリングにも対応し、幅が22cm、高さが54cmと非常にコンパクトなため、試験室だけでなく、あらゆる場所で曲げ試験を行うことができます。
UniVertは研究者によって開発されたため、生体系サンプルの試験を得意とし、生体サンプル試験の豊富な応用例を有します。
ロードセルを変えることで、1N~10kNまでの曲げ試験が可能で、モジュラーコンポーネントも簡単に使用できます。

曲げ測定器 - UniVertの強み
コンパクトなパッケージであらゆる場所で簡単に試験を実施できます。幅広 い試験用途に対応でき、コンポーネントやロードセルの交換も簡単にできます。
ソフトウェアを使用し、リアルタイムでテストプロトコルをグラフ化・モニタリングでき、高品質で費用対効果の高い曲げ試験を実施できます。
オプションで液中測定や画像ベースのひずみ測定ツールによる高解像度CCDイメージングが可能です。
UniVertの応用例
多様なアタッチメントにより、曲げ試験だけでなく、生体から取り出したサンプルの引張強度測定や圧縮強度測定などが実 施でき、多様な生体サンプルのメカニカル試験を実現します。
簡単なモジュール交換で多様な機械的試験に対応します。
