細胞伸展培養装置は、細胞に伸展方向の刺激を継続して与えながら培養することで、身体内の状態を再現しながら細胞を培養できる装置です。細胞伸展培養装置ではメカノカルチャーシリーズやフレックスセル、C-Stretchなどの機器の取り扱いがございます。
機械的刺激を細胞に与え続けることで、身体内の環境を再現しながら細胞を培養することができます。機械刺激には圧力による刺激や伸縮による刺激などがありますが、培養にはそれぞれの機械的刺激を再現可能な刺激培養装置が使用されます。
MCT6は、最大幅10㎜、長さ5~55㎜のシート状のマテリアルをグリップで固定し、最大25㎜(装置許容範囲最大80㎜)まで伸展しながら培養することが可能です。 最大、250N、5Hzの刺激が可能で、シート状のマテリアルの他、ファイバー、ハイドロゲル、脱細胞などにも使用頂けます。
MCTXは、6個のWellにメカニカルな圧力を与えながら培養し、Well内のサンプルのForceを測定できる装置です。
1軸伸展培養とは、1軸方向に伸展刺激を一定間隔で与え続け、細胞を培養する手法です。1軸伸展培養には伸展培養装置が用いられ、細胞に機械的刺激を与え続けながら培養することで、身体内に近い環境で細胞を培養できます。
血管は体中に張り巡らされ、新鮮な血液を常に身体全体に供給しています。それ故に血管の細胞は常に伸展方向の刺激を受け続けています。血管は血管内皮細胞で構成されていますが、実験や観察を行う際は、血管内皮細胞へ伸展刺激を与え続けることで、身体内の環境を再現できます。
MCFXは、8x8㎜、16Wellのシリコンチャンバー(シングルユース)で、最大12.5%の伸展培養が可能です。
このシリコンチャンバーの底面は0.25㎜の薄さなので、倒立顕微鏡で細胞を観察することも可能です。
MCJ1は、6個のWellにサンプルを固定し伸展刺激を与えながら、それぞれのWellに設置されたアクチュエーターで張力を測定できる装置です。
刺激培養を行うことで刺激を与えている際の細胞の様子を観察でき、細胞が成熟する効果や遺伝子・タンパク質発現が見られるなどのメリットがあります。 伸展刺激培養と圧縮刺激培養に焦点をあて、刺激培養が用いられる細胞やアプリケーション例をご説明します。
MCB1は3層の特殊な構造により、360度全方向均等にステージを伸展することが可能です。 35㎜のステージの周囲には24本の針があり、そこにメンブレン、スキャフォールド、細胞組織などを固定することもでき、また固定されたシリコンなどの薄い膜上に播種した細胞を伸展培養 することもできます。
MCTRは、9個のWellの上に敷かれた薄い膜の上から圧力を与え、Well内のサンプルに圧縮刺激を与えながら、培養ができる装置です。