Flexcell®Tension Systemsは、特許取得済みのコンピューター制御のバイオリアクターであり、in vitroで培養された細胞に周期的または静的な負荷を与えます。
Flexcell®Tension Systemsは、筋肉、肺、心臓、血管、皮膚、腱、靭帯、軟骨、骨などの培養細胞の、負荷に対する生化学的変化、反応を分析できるように設計されています。
このシステムには、専用培養プレート、BioFlex®(等二軸伸展)または UniFlex®(一軸伸展)が必要となります。その他、細胞をWell中心に培養するためのCellSeeder、伸展するのに必要な土台(Loading Station/ Post)の組合せは下記の表をご覧ください。

製品ラインナップ



正圧、負圧を使用して、フレキシブルボトムの培養プレート上で培養された細胞に、周期的、静的なメカニカルストレスを加える、コンピューター制御のバイオリアクターです。
筋肉、肺、心臓、血管、皮膚、腱、靭帯、軟骨、骨などの細胞の in vivo 状態を模倣するプロトコルでシミュレーションできます。
ユーザー様が作成した3次元細胞播種ゲルに、1軸、2軸引張ストレスを加えることができる、コンピューター制御の細胞ストレッチバイオリアクターシステムです。ユーザー定義の負荷プロトコルを適用して、心拍数、歩行、ランニング、およびその他の動的な運動パターンを、3次元組織にシミュレートできるシステムです。
これにより、皮膚、腱、靭帯などのバイオ人工組織サンプルを最大35 mmまで構築できます。
単一のベースプレート、または顕微鏡デバイスを使用して、リアルタイムで細胞を伸ばすことができます。
in vitroで培養された細胞に周期的または静的なメカニカルストレスを与えることができる、小容量のコンピューター制御の細胞伸長バイオリアクターシステムです。
生体組織のひずみと周波数をシミュレーションして、筋肉、肺、心臓、血管、皮膚、腱、靭帯、軟骨、骨の細胞のリアルタイム応答を表示します。
プレート別伸展可能距離

伸展方法別 培養プレート・Loading Station 一覧

Flexcell社とその製品について
Flexcell社では、in vitroの2Dや3D培養上の細胞に機械的刺激(伸展、圧縮、せん断応力)を加えるダイナミックなセルストレッチングバイオリアクター、アクセサリー、消耗品をデザインしています。細胞の移動や増殖、代謝、遺伝子、タンパク質の発現、細胞シグナル伝達経路、薬剤反応を観察したり、組織工学用の3D細胞播種コラーゲンコンストラクトを作成したりすることができます。Flexcellが開発した細胞増殖用バイオリアクター システム、アクセサリー、消耗品は、世界中の研究者のニ ーズに対応しています。再現性のある機械的刺激や容易なデータ収集を必要とする研究、in vitroでの細胞培養やin vivoに近い環境を必要とする研究など、Flexcellは研究者の方々に最適なセルストレッチングバイオリアクターシステムを提供しています。
Flexcell社の製品は世界中の1,300以上の研究室で使用されており、4,000以上の研究論文に引用されています。
Flexcell セルストレッチングバイオリアクターの
In Vitroでの働き
Flexcellは30年以上にわたり、独自の真空圧技術を用いて培養中の細胞をストレッチする製品の設計、 開発、製造を専門に行ってきました。Flexcell社は、細胞力学、サイトメカニクス、組織工学、創薬、整形外科、心臓血管、肺の研究などに携わる研究者の方々のために、商業的に利用可能なセルストレッチングソリューションの開発と製造に関する全般的な知識と経験を保有しています。
Flexcell社独自の空気圧式セルストレッチングバイオリアクターは、真空圧を利用して、細胞の増殖と成長に最適なin vivo環境をシミュレートし、in vitroモデルや3D組織を作成することで、細胞力学の研究を一歩先に進めます。
モーター駆動のシステムではなく、正圧と負圧の空圧システムを使用することにより、電界や磁界、振動の干渉を受けずに十分なひずみを加えることができます。Flexcellセルストレッチングバイオリアクターでは、空気圧式真空システムによりメンブレン全体に均等なひずみをかけることができるので、より多くの増殖表面積を確保することができます。特殊なフレキシブルボトム培養プレートは、あらかじめ滅菌され、共有結合した様々なマトリックスコーティングと剛性でプレコートされています。
体外での機械的刺激
日常的な運動や自然のプロセスでは、体内の細胞や組織に物理的な力(伸展、圧縮、せん断応力など)がかかります。細胞はこのような機械的刺激を感知し、機械的伝達と呼ばれる様々な生化学的経路を介して反応します。メカノトランスダクションに関与するさまざまなシグナル伝達物質、タンパク質、遺伝子などを理解することは、新しい治療法や薬剤を開発するための鍵となります。メカノバイオロジーの分野では、これらの物理的要因が、分子、細胞、組織レベルでの機械的伝達プロセスにどのように影響するかを研究しています。
in vitroでの機械的刺激の変化
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細胞の移動
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細胞増殖
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エネルギー代謝
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シグナルメディエーター
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細胞間コミュニケーション
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薬理作用への反応
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タンパク質の合成、分泌、分解の速度
*静止した環境下で培養された細胞と比較して
クライアントレビュー
「Flexcell Compression Plus システムを使用することで、カスタムデザインのハイドロゲルキャリア内での多細胞凝集体(MCA)の長期圧縮が可能になりました。結果として、上皮間葉転換に関連する遺伝子の発現の変化と、コラーゲンゲル上で圧縮されたMCAの分散の変化を確認できました。」
米国、ノートルダム大学生物科学科・Klymenko博士
「細胞移動の原動力としての流体せん断の研究、すなわち「フロータキシス」の研究、およびそのような挙動を支配する分子メカノセンサーの研究(例えば、本研究でテストされたROCK)は、細胞移動に基づくホメオスタシスの基本的な理解に新たに改善された洞察を提供してくれる可能性があります。フローレジメンは、Flexcell® International Corp.が提供するStreamSoft v.4.1ソフトウェアで制御されたペリスタルティックポンプとOsci-Flowデバイスによって制御することができました。」
米国、ネブラスカ大学リンカーン校工学部機械・材料工学科、Riehl博士
「細胞は,フレキシブルなシリコンボトムプレート(Flexcell® Tension System)に,1ウェルあたり3×105個の密度で播種しました。病的に上昇したサイクリックストレッチは,miR-27aの分泌を増加させました。このmiR-27aは,VSMCからVSMC-MPを介してECに移行し,続いてGRK6を標的とし,ECの増殖を誘発しました。局所的にmiR-27aを減少させることは、高血圧におけるECの異常な増殖を抑制するための新しい治療法となりえます。」
中国、上海交通大学生命科学・バイオテクノロジー学部機械生物学・医用工学研究所・王博士
論文一覧
Flexcellの論文一覧ページでは、Flexcellを用いた論文一覧を細胞や組織毎に閲覧できます。論文一覧リストでは、使用した装置の種類や細胞の種類ごとに分類されてるので、どの装置がどのような細胞に使用されているかを確認できます。
インストラクション動画
インストラクション動画ページでは、Flexcellのセットアップに役立つ動画をご用意しております。
デモ機貸し出しについて
1プレート用 伸展刺激培養装置Flex Jr.デモンストレーション機の貸し出しを無料にて行っております。実際の試験環境や使用環境で装置をお試しいただき、機能や性能、使いやすさ、製品の大きさ等を事前にご確認いただけます。貸出期間や詳細等はお問い合わせください。