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手動細胞伸展装置でメカノバイオロジー試験をお試し

細胞伸展装置の選定

細胞伸展装置は、細胞や組織のメカニカルストレスや伸展に対する応答を研究するために使用されます。最適な装置を選ぶためには、目的や研究内容、使用する細胞や組織に応じた条件を考慮する必要があります。以下は選択の際に考慮すべきポイントです。

目的に応じた選定

細胞単層の伸展

例えば、肺上皮細胞や心筋細胞のように、単層の細胞に均一な伸展を与えたい場合は、2D伸展装置が適しています。

組織片の伸展

骨格筋や腱などの組織に対して伸展を行う場合は、3D伸展装置が必要です。

必要な伸展条件

伸展パターン

一定伸展(静的)または周期的伸展(動的)。周期的伸展が必要ならば、周波数と波形(正弦波、三角波など)に対応できる装置を選びます。

伸展率

どの程度の伸展が必要か(例: 5%、20%)。

一方向または多方向の伸展

細胞や組織に与える応力の方向性を考慮します。

サンプル数とサイズ

高スループットを希望する場合、多数のサンプルを同時に処理できる装置を選ぶと効率的です。

追加機能

顕微鏡観察対応

ライブイメージングを併用する場合は、透明な伸展プレートや顕微鏡対応の装置を選択。

温度・CO₂制御

細胞培養環境を模倣するために、温度やガス濃度を調節できるものを選びます。

サポートやデモ

初めて利用する場合、メーカーや販売代理店が提供するデモ機を試すことをおすすめします。操作方法やデータ取得の仕組みを確認することで、研究に最適な装置を選ぶ手助けになります。

細胞伸展のトライアル試験に最適 - STREX社の手動伸展装置

メカノバイオロジー研究の検討実験として、STREX社のトライアル用手動伸展装置 ST-0040 と ST-0100 は、細胞伸展の基本をトライアルできる最適な選択肢です。

STREX社のトライアル用手動伸展装置 ST-0040 と ST-0100

STREX 手動伸展装置の特長

ST-0040とST-0100は、簡単な操作で手動による細胞伸展実験が可能です。メカノバイオロジーの基礎を学ぶためのトライアルとして、細胞が伸展にどのように反応するかを手軽に確認できます。

主な特長

  • 手軽に試せる:専門的な知識がなくてもすぐに実験を開始できる設計。

  • コンパクトサイズ:限られたスペースにも設置可能。

  • 多用途対応:細胞の形態変化や機械的応答の基礎研究に適応。

メカノバイオロジーのお試しと検討実験

メカノバイオロジーの世界では、細胞や組織の物理的な刺激が細胞の機能に与える影響を研究します。STREXの手動伸展装置は、初期段階の検討実験に最適で、ラボの規模や予算に合わせた導入が可能です。

推奨用途

  • 細胞伸展の基礎実験

  • 簡易的なメカニカルストレス研究

  • メカノバイオロジーの導入試験

装置スペックと導入のメリット

  • ST-0040:4 ccチャンバー

  • ST-0100:10 ccチャンバー

導入メリット

  • 経済的な初期投資:高額な自動装置に比べて、コストパフォーマンスに優れた選択肢。

  • 短期間の評価が可能:数日間の試用でメカノバイオロジーの応用可能性を迅速に検討。

手動伸展刺激装置 ST-0040/0100

ST-0040/0100手動伸展刺激装置は、手動で細胞に伸展と圧縮の刺激を掛けることが出来ます。完全自動伸展システム”ST-1400 ”などの評価目的で使用され、”ST-1400”と同じチャンバーを使用しております。ご希望のストレッチチャンバーのサイズ(4㎝²か10㎝²)により、2つのモデルがございます。

手動伸展刺激装置 STB-100
手動伸展刺激装置-顕微鏡下で画像を撮影

顕微鏡下でST-0100を使用して観察:顕微鏡下で画像を撮影するには、通常の向きとは反対の反転位置にある装置でチャンバーを固定します。これにより、細胞をリアルタイムで観察が可能になります。ただし、この機械の再現性は、”ST-1400”などの自動化された機械の再現性よりもはるかに低いことに注意してください。

システム概要

メイン伸展ユニット

ST-0040 (4 cm² チャンバー用)
ST-0100 (10 cm²とマルチウェルチャンバー用)
注:伸展システムを培養プレートに入れて細胞を培養する必要があります。

システム仕様

ST-0040: 4 cm² チャンバーを使用
ST-0100: 10 cm² チャンバーを使用

伸展率:最大20% ダイヤルを回すたびに、比率が0.5 mm増加します(ST-0040システムでは2.5%、ST-0100では1.6%に相当します)

伸展方向:一軸性

お問い合わせのご案内

伸展装置の導入をお考えの方は、ぜひお問い合わせください。メカノバイオロジーの基礎から応用まで、STREXの伸展装置で研究の可能性を広げることができます。

関連製品のご案内

オレンジサイエンスではセルストレッチャーをアプリケーションに応じてご用意しております。1軸方向の伸展刺激、2軸方向の伸展刺激、3D組織伸展刺激、シート状マテリアルの伸展、伸展刺激+電気刺激、伸展・圧縮刺激+負荷測定など、多様な伸展刺激装置を研究用途に合わせてご使用できます。

STREX/ストレックス社

​独自のシリコンチャンバーを伸展させることにより、チャンバー上の細胞に伸展刺激を与えることが可能な細胞伸展刺激装置です。顕微鏡搭載モデルは、倒立顕微鏡での伸展細胞の観察も可能です。

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CellScale/セルスケール社

Mechano Cultureシリーズの機械的刺激培養装置はモデルにより、360度伸展、シリコンチャンバー伸展、マテリアル伸展、流体圧縮、機械的圧縮+データ測定、マテリアル伸展+データ測定が可能です。

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IonOptix/イオンオプティクス社

C-Stretchシステムはシリコンチャンバーを採用した伸展培養装置です。C-Pace EMシステムと使用することにより、伸展刺激と同時に、電気刺激を与えることも可能です。

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用途別

1軸方向の伸展刺激

2軸方向の伸展刺激

シート状マテリアルの伸展

圧縮・加圧刺激

伸展・圧縮刺激+負荷測定

伸展刺激+電気刺激

細胞伸展刺激システム - STREX

In-Vitro 培養細胞の機械的伸展刺激

専門的な伸展装置を用いての細胞伸展・物理状態のシミュレート

生きている細胞はダイナミックな物理学的な環境に存在し、様々な機械的な刺激により変化します。
例えば、心筋細胞、上皮細胞、平滑筋細胞それに骨細胞等の細胞は、常に伸展を行っています。
細胞は、機械的受容体と呼ばれる受容体とチャンネルを通して、その機械的環境を把握しており、接着、増殖、運動、形態または人工物の変化による刺激に反応します。しかしながら、自然下でこれらの刺激に取って代わる物が試験管内分析にはありませんが、STREX社製の細胞伸展装置は、特殊なPDMSストレッチチャンバーに細胞を接着させ、それを伸展させることにより、培養細胞に機械的に刺激を加える事ができます。STREXでは、生産性の高い長期間の伸展刺激モデルと、倒立顕微鏡にセットして使用できる生細胞イメージングモデルがあります。

細胞伸展刺激装置-STB-140_model.jpg

自動伸展刺激装置

細胞伸展刺激装置-STB-10_model.jpg

手動伸展刺激装置

細胞伸展刺激装置-STB-150W.jpg

一軸伸展刺激システム

細胞伸展刺激装置-STB-190-XY_model.jpg

二軸性伸展刺激装置

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